うつ病につながる脳疲労

うつ病につながる脳疲労

うつ病につながる脳疲労

九州大学名誉教授の藤野武彦先生は、「ストレス過多(情報過剰)により脳が正常に機能しなくなった状態」を「脳疲労」と呼んでいます。

 

うつ病につながる脳疲労

身体を酷使すれば、肉体疲労に陥りますが、それと同じように脳も疲れるのです。しかしながら、私たちは体が疲れれば休息をとることを学んでいますが、脳の疲れは普段意識することが少ないのではないでしょうか。
かつては身体を使うような仕事が多かったのですが、近年はIT化やサービス業、小売り業の増加から、対外交渉やパソコン業務など頭を使わないとできない仕事が増えました。また、仕事以外でも車の運転やスマートフォンの使用など、脳が休まる時が少ないのではないでしょうか。

 

脳疲労になりやすい職業
  • 感情労働を求められる教師や看護職などの対人サービス
  • 長時間パソコン作業を行うSE

などが挙げられます。脳疲労が起こると、判断力や集中力が低下して業務効率が落ち、それによって残業が増え、さらに疲労がたまるという悪循環に陥っていきます。その結果、うつ病につながると考えられています。
また、脳疲労は能率の悪化だけではなく感情のコントロールが難しくなり、職場でのパワーハラスメントや家族への八つ当たりなどにつながることもあります。そうなると人間関係にも悪影響が生じ、さらなる悪循環が起こります。

 

 本来、私たちは聴覚・嗅覚・味覚・触覚・視覚の五感からバランスよく刺激を受けるのが望ましいのですが、現代では、パソコン操作など視覚からの刺激に偏った生活を送っていることが多く、脳疲労が起こりやすいと言えます。また、肉体疲労では睡眠がとりやすくなるのですが、脳疲労では脳が過活動となり、かえって眠りにくくなります。その結果ますます脳が休まらなくなるのです。

 

ストレスケア病棟

日本で初めてうつ病専門の「ストレスケア病棟」を開設した徳永雄一郎先生は、うつ病になる前の状態を二つの段階に分けて、「脳疲労」と「脳不調」と呼んでいます。

 

脳疲労とは…

「脳疲労」は頭の働きが悪くなったしょ初期の状態です。

脳不調とは…

「脳不調」はさらに疲労が蓄積して、頭が働かなくなった状態で、この段階が「前うつ状態」です。うつ病まで悪化すると、休職などの対応が必要になってきますので、うつ病を発症しないためにも脳疲労にいち早く気づいて対処することが大切です。

 

日本では、ストレスが身体の変調として表れやすいようです。脳疲労や脳不調の段階で頭痛や食欲不振、不眠といった身体の変調が出ていることが多いと言われています。
複数の身体の不調が重なっているときは脳の疲労や不調、うつ病を疑いましょう。また、ストレスと脳疲労や抵抗力との関係も指摘されており、急に風邪を引くようになったらそれも要注意です。また、休日に出かけるのがおっくうになるなどもサインでしょう。

 

脳疲労の予防・対処のためには先述の通り、五感をバランスよく使うことが役立ちます。パソコンなどの画面から少し離れて目を休め、外に出て風や自然の音を感じたり、アロマの香りを利用するのもよいでしょう。脳への血流を回復させるため、身体を動かすことも大事です。また蓄積した疲れは短期間では取れないので、可能であれば4日以上のまとまった休みをとることも大事でしょう。

 

参考文献:「『脳疲労』社会 ストレスケア病棟からみえる現代日本」 徳永雄一郎 講談社 2016

 


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